鍼灸マッサージQ&A


鍼灸(はりきゅう)は、8世紀(奈良時代)に中国から日本に伝わったとされています。

鍼灸は、感覚神経を刺激して痛みを抑えたり、筋肉の緊張をゆるめたり、血行を増加させたりします。また、自律神経の調整や、免疫系・内分泌系(ホルモン)への効果も期待されています。

一般的な日本の鍼は、できるだけ痛みの無いよう鍼管を使ったり、髪の毛ほどの太さの細い針を使用するなど、繊細な日本人の感覚に合ったものになっています。

灸は、ヨモギの葉の裏側にあるうぶ毛のような毛茸を精製したモグサを燃やすことによる熱刺激で、直接皮膚の上で燃やす「直接灸」や、台紙や紙筒、スライスしたしょうがなどの上で燃やす「間接灸」などがあります。

マッサージとひとくくりにしていますが、国家資格になっているのは、あんま、マッサージ、指圧で、学校では3つとも学びます。

あんまは、古代中国で生まれ奈良時代に日本へ伝わったとされています。東洋医学の考え方における気血や経絡の変調を調整する手技療法で、衣服の上から遠心性(体の中心から手足に向かって)に施術するのが特徴です。

マッサージは、ヨーロッパで発祥し明治時代に日本へ輸入されました。オイルやパウダーを用いて、求心性(手足から体の中心に向かって)に皮膚を直接刺激していくのが特徴です。主に血液やリンパ液の流れをよくします。

指圧は、日本で明治時代末から大正時代にかけ成立しました。衣服の上から、指や手掌(手のひら)等を用い、体表の一定部位を押します。生体の変調を矯正し健康の維持増進を図ったり、特定の疾病治療に寄与する施術です。